純粋なオリーブオイル石鹸はほとんどありません

日本でオリーブオイル石鹸と言われる石鹸の大部分は、オリーブオイル以外の油も使って作られています。
フランスのマルセイユ石鹸には、72パーセントの刻印というものがあります。
18世紀までは「材料の配合はオリーブオイル72パーセント、水28パーセントとする」という意味で使われていました。
しかし、19世紀に入り、オリーブの不作のため他の油を配合せざるを得なくなりました。
今では「油のうち72パーセントがオリーブオイル」という意味に変わっています。
「他の油を混ぜることで、その油の良さを加えている」。そんな面もあります。
しかし、他の油では代替できないオリーブオイルの良さが減ってしまっていることは否めません。
クノッソス石鹸は、欧米でも数少ない100パーセント、オリーブオイルから作った純粋なオリーブオイル石鹸です。
オリーブオイルの良さが、ぎゅっと濃縮したような石鹸です。

他のオリーブオイル石鹸にはないクノッソス石鹸の5つの特徴

1)肌にやさしいのはオリーブオイル以外の油を使っていないため

石鹸はどの油からも作ることができます。
しかし、どの油も肌にやさしいわけではありません。
人間の体温より油が溶ける温度が高い動物性の脂で石鹸を作ると、洗った後、皮ふの上に薄い膜が乗った状態となり、さっぱり洗いあがりません。
「牛脂や豚脂などで作った石鹸は、皮ふの毛穴をふさぎ、ニキビや吹き出物の原因になる」。
そんなことも言われています。
オリーブオイルだけで泡立ちがよく型崩れしない石鹸を作るには、特殊な技術と多くの手間が必要です。
そのため、オリーブオイル石鹸づくりにおいて、ココナツオイル(やし油)やパームオイルなどを混ぜることが行われています。
一見、純粋なオリーブオイル石鹸と変わりがないように見えます。
しかし、ココナツオイルには肌に刺激を与える有害なカプリル酸やカプリン酸が含まれ、それが肌を刺激し、パームオイルには脂肪線の増殖をおさえ肌に悪い影響を与えるパルミチン酸が含まれ、肌の健康を害します。
石鹸づくりに適している油であっても、酸化速度が早い脂肪酸が含まれている場合、時間と共に劣化してしまい長持ちしません。
オリーブオイルは、それらの問題を持たない唯一の油と考えられています。
地中海沿岸の人たちは経験を通してそのことを知っていたのでしょう。
地中海沿岸地域では、石鹸づくりに使う油はオリーブオイルと決まっていました。
クノッソス石鹸は、肌にやさしいオリーブオイル100パーセントの石鹸なので、手・体・顔・髪、デリケートな部位であっても、どの部位にも使用できます。


2)ほのかに香る心地よい香り

クノッソス石鹸のノーマル石鹸には香料が含まれていません。
そのためオリーブオイルの香りがします。
オリーブオイルの香りは、干し草の甘い香りに似ています。
ヨーロッパの石鹸ですが、石鹸の香りの強さは、日本で販売されている一般的な石鹸と同じかそれ以下。
水にぬれると、石鹸の香りがフワッと広がる感じです。
ミルクの香り石鹸はロバのミルクの香料が入っています。
こちらも強烈な香りではなく、ふんわりと香る心地よい香りです。
強烈な香りを好まない日本人の感性に合っています。
オリーブオイル石鹸と言えば、オリーブオイルの香りがきつかったり、香りが独特だったりします。
クノッソス石鹸に関してはそのような心配はありません。
ただし、香りは感性の問題。
人によっては気になる方もいます。


3)石鹸の泡立ちと硬さの秘訣は塩析(エンセキ)処理により実現した高いケン化率にあり

油を石鹸に変える苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は危険な物質です。
そのため、石鹸をつくる場合、苛性ソーダが石鹸の中に残らないよう、原料の油の1割が石鹸にならず残るように配合します。
しかし、油が石鹸内に残っていると、泡立ちが悪く溶け崩れしやすい石鹸になってしまいます。
そして、残存量が多ければ、石鹸としての用をなしません。
商品としての石鹸づくりで求められている残存油の比率は2パーセント以下と言われています。
残存油を2パーセント以下におさえつつ、危険な苛性ソーダを残さない。
そのために行わる処理が塩析処理です。
塩析処理とは、苛性ソーダの“真水には溶けるが塩水には溶けない”性質を利用し、ケン化しきれずに残った苛性ソーダを結晶として集め、それを廃棄する方法です。
塩析処理を行うことで、ほぼすべての油を石鹸に変えることができます。
塩析処理は苛性ソーダを含む有害な廃液(石鹸甘水)が発生します。
オリーブオイル石鹸製造において塩析処理をするかしないかは個々の製造業者によってまちまちです。
そのため、オリーブオイル石鹸は泡立ちが悪かったり、溶け崩れしやすいなどの問題が発生しています。
クノッソス石鹸を製造しているブロコス・ブロス・クノッソス社は、塩析処理によりほぼ100パーセントの油を石鹸に変え、泡立ちがよく溶け崩れしない石鹸を製造しています。


4)高品質を保証する高いTFM(総脂肪物質)パーセンテージ

石鹸の品質を測る仕様にTFM(総脂肪物質)パーセントというものがあります。
このパーセンテージが高いほど、石鹸は硬く、品質もよくなります。
市場に出回っているオリーブオイル石鹸の基準は70パーセントとされていますが、実際はそれ以下のものも多数出回っています。
そんな中、クノッソス石鹸のTFM(総脂肪物質)は80パーセントもあり、非常に高いと評価されています。


総脂肪物質 TFM(Total fatty matter)
TFM(総脂肪物質)は、石鹸の品質を示す最も重要な指標の一つ。
商取引において常に意識されています。

TFMは、石鹸を塩酸で分解した後、そこから分離することができる脂肪物質の総量(大部分は脂肪酸)として定義されます。

石鹸の中に存在する一般的な脂肪酸は、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸であり、乾燥した純粋のオレイン酸ナトリウムはTFM 92.8%です。

工場で使用される最高品質のソープヌードルのTFMは最低78%となっています。

しかし、市販石鹸、とりわけ洗濯石鹸では充填剤で必要な硬さを加えることができるため、TFMは50%ほどであることがあります。

充填剤は、石鹸を硬くすると共に、肌に刺激を与え、また石鹸をふやけやすくします。そのため、低TFMは低品質に結びつきます。

いくつかの国では、TFM最低75%の石鹸はグレード1、最低65%の石鹸はグレード2、60%未満の石鹸はグレード3と呼んでいます。

(英語のwikipedia 「Total fatty matter」より)


5)一品一品ていねいに作られるのは家族経営の職人技ならでは

ブロコス・ブロス・クノッソス社は、1955年、クレタ島での創業以来、一品一品ていねいに石鹸を作り続ける家族経営の石鹸製造業者です。
20世紀半ば、ボディーソープやシャンプーなどの合成洗剤が広まると、多くの人たちが安価で使い勝手のよい合成洗剤へと移行しました。
そのため、昔ながらの石鹸を作る業者は減りました。
そんな中、ブロコス・ブロス・クノッソス社は、大量生産による利益増進の潮流に乗らず、本当によい物だけを作り続けました。
そのためギリシャの人々に愛され存続することができました。
近年、天然素材の石鹸が見直されるようになり、昔ながらのオリーブオイル石鹸を作る業者が注目されるようになってきました。
ブロコス・ブロス・クノッソス社も欧米の方々から広く支持されています。
これもこだわりを持ち石鹸を作り続けた職人気質のおかげです。
”本当によい物だけをお届けしたい”
ブロコス・ブロス・クノッソス社は、そんな職人気質にあふれた会社です。

しっかりした透明フィルム包装で場所をとらず長期間の保存にも適しています

クノッソス石鹸はしっかりした透明フィルムでピッタリと包装されています。
水滴や湿気などを完璧に遮断するため、冷暗室に保管すれば40年でも十分保管することができます。
長時間保存した場合でも、石鹸の状況が一目で分かります。
包装紙がいたみ石鹸に貼り付いたり、石鹸をいためたりすることはありません。
場所をとらないため、保管庫の隅にでも十分保管することができます。
ただし、光を通してしまいますので、保管には光の当たらない場所をお勧めします。